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リチャード・ノース パタースン『野望への階段』
- 野望への階段
- リチャード・ノース パタースン(著)
- PHP研究所 (2008/12/20)
アメリカのエンタメ作家には、社会的に知的だなと思う作家さんがたくさんいて、パタースンもその一人です。確か現役の弁護士さん。職業は関係ないけど、物の考え方とか好きだしかっこよくて憧れてます。
ひさしぶりの新作はポリティカル小説。アメリカ大統領選挙が中心です。アメリカの抱える問題(テロリズム、人種差別、同性愛問題など)を綿密に描いていて、パタースン、政治家になっちゃえ、と思うくらい、考えてるんだなと思いました。
今回の作品は、いつもより心理描写が少なめで淡々としていました。コーリーが大統領を望む理由、離婚した理由、同性愛を許容する理由など、読めばわかるんですが言葉にはしてない感じ。意図的だと思うので、読者が自分の頭で考えろってことなのでしょう。
訳者は東江一紀さん。いつもながら、あたたかい翻訳で、気持ちよく読めました。
2009年5月12日
