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『形而上の散歩者』シリーズの三作目
しばらくネット小説から離れていたんだけど、MC小説『形而上の散歩者』シリーズの三作目がUpされていたので、さっそく読んできました。この作品は大好きだし、三作目がどんな展開になるのか凄く気になってたんですよね。書くのが難しそうだと思ってたんです。
前回までの復習のようにまったり始まり、最高スペック美少女がようやく登場してMC的問題発生。妹がらみでくさい話におとすかと見せかけて、変態パワー炸裂。でもやっぱりちょっといいお話、って感じでした。なんだか作者と駆け引きしているみたいで、読むのに忙しかったです。それがおもしろいとこでもあるけど。
英語圏のonline novel
近頃わけあって英語の訓練をしてました。それで、ネット小説もなるべく英語のものを読もうと思い、いろいろ調べていました。
今読んでいる作品はFree Online Novelsという登録サイトで見つけた『After School Special』で、高校を卒業した若者たちのちょっと不思議なstory。(たぶんそんな話かと)わたしは英語はだめだめなのに、この作品は凄くいい小説の気がして、読んでいてわくわくしてます。
あと、レビューサイト(Web Fiction Guideなど)を見るのも好きです。あちらでは、吸血鬼やゴーストが登場するgraphic sexual、graphic violenceなヤングアダルトが流行っているみたい、とか。(これは日本でいうR指定?アダルトではないらしい)
著作権が切れた作品はThe Free Libraryで読めます。(The Free Library > Literatureのsee allより)青空文庫みたいなものですね。ディケンズ、ブロンテ姉妹、モームなどなど、たくさんの著者作品が登録されています。
英語のネット小説を読むことは、英字新聞を読むよりかは100倍楽しいです。いい勉強方法かどうかはわからないですが、楽しければokですね。
衝撃の作品
いつか紹介しようと思っていたのに、なんて書いたらいいのか分からなかった、衝撃の作品を再読しました。ウェザーの気ままなHPの美野楚名さんが書かれた『血が・流れて・溶ける・海へ』。これ実は、ネット小説で最高の作品だと思ってるんですね。
原爆の話なんだけど、とにかく構成と技法がうまい。原爆投下時の時代と現代が入れ替わりに描かれていて、さらに、語り手が確定されてない。視点が移るたびに、時間と空間が歪んでいく感じがするんですよ。最終的には、原爆の被害にあわれたすべての人々の痛みと物語が、時間と空間に流されて、読み手のもとに届けられるような仕組みになってると思うんです。
そんなことを頭の片隅で分析しながらも、実際に読んでいるときは、泣きながらぷるぷる震えてページをめくってます。わたしにとっては『はだしのゲン』よりも衝撃は大きい。この作品は、原爆を過去の他人事の話にしないで、読者を作品の一部にしてしまうんですよ。
無粋なことを言ってしまいますが、最初、語り手が見えないので不安定な感じがすると思います。それが作品の肝なので、気にしないでください、…人様の作品に、勝手に解説をつけてるようで恥ずかしいですね。でも、誰かに、ひとりでも多くの人に、読んで欲しいと思ってます。
『裸婦』は、なるほどでした
Nocturne〈夜想曲〉の『裸婦』を読了。普通の主婦が有名画家にみいだされて、とまどいながらも裸婦モデルを務める、という話。主婦の思いを、素直に表現しているような作品でした。主婦の思いっていうと、どうも独りよがりなイメージを持ってしまうのですが、この作品はそうではなくて消化しているなと思いました。
あまり関心のない内容だったので、余計に興味がわいたのかも。主婦の裸婦モデルと画家先生との間であれこれが起こりかけたとき、女性が「抱かれたいのは男であって、誰でもない。先生には描かれたい」みたいなセリフを言うんですよね。…。なるほど!なんて思いました。