栗本 薫『レダ』
- レダ
- 栗本 薫(著)
- 早川書房 (2010/1/10)
栗本薫の初期傑作SF『レダ』が復刊したので、お祝いに再読しました。はじめて読んだのは小学生の頃で、とても衝撃をうけた作品でした。作者の膨大な作品群のなかで、最も完成された作品だと、個人的に思っています。
「自分は誰なんだろう」という問いは(…言葉にすると恥ずかしすぎる)、常に作者の作品のメインテーマになっていて、『グイン・サーガ』や『魔界水滸伝』も、そこらへんは同じなんですよね。『レダ』はそのテーマを、鋭く、センシティブに描いています。
完璧に管理された社会。友達やパートナーは制度化され、独りでいることも自由、社会に反抗することも自由。誰もが幸せであることを追求した理想社会が存在した。でもイブ少年は、不幸なレダに出会ってから、社会に自分に疑問をいだきはじめる。
この作品は、いつまでも読み続けられる一冊になって欲しいです。
2010年2月12日
Category: 本
