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セカンドウィンド〈1〉
- セカンドウィンド〈1〉
- 川西 蘭 (著)
- ジャイブ (2007/11)
スポーツをとおした青春小説はいっぱいあるけど、スポ根小説はめずらしい。自転車ロードレースに夢中になる少年を描いた作品。幼馴染の女の子とか複雑な家族構成とか、結構どうでもよく扱っているのがよかった。このあたりはスポーツ漫画に近い感じもします。この作品から伝わるのは自転車のことだけで、それがシンプルに気持ちいい。
夜は短し歩けよ乙女
- 夜は短し歩けよ乙女
- 森見 登美彦 (著)
- 角川グループパブリッシング (2008/12/25)
山本周五郎賞作品。本屋大賞でも上位。人気あるんだねーと思って読んでみた。…恥ずかしくて、いたたまれなくなった。キャラも文章も雰囲気も濃ゆいです。”おともだちパンチ”とか”パンツ総番長”とか、ちょっとかなり自分の許容範囲ではないです。あと、最近、エンタメ系若手作家の作品を読んでいなかったもので、ひどく読みづらく感じてしまいました。
読むのが恐い!―帰ってきた書評漫才 激闘編
- 読むのが恐い!―帰ってきた書評漫才 激闘編
/ 北上 次郎 (著), 大森 望 (著) - ロッキングオン (2008/04)
北上次郎と大森望の対談形式書評本。第2弾。今回は2004年から2007年までブックレビューです。マイペースな北上さんがボケで、理論派の大森さんがツッコミ。気楽に読める書評本です。
北上さんは、むかしながらのエンターテインメント愛好家で、好きな作品をうれしそうに語っている様子は可愛いらしく、大森さんは、作品の歴史的背景、社会的位置づけ、出版社側の思惑などから語る人で、本を買いたくなるような作品の紹介はとてもうまい。お互いのオススメ本を読み合うスタイルなので、読み方の違う二人で意見が割れるのは当たり前で。でも、だんだん対立よりも思いやりになってきたなーと思いました。
北方謙三『水滸伝』全19巻(北上さん選)は、いずれ読もうと思いました。今まで何人かの水滸伝を読みましたが、全然話がわからなくて。北方謙三『水滸伝』は物語を再構築し直したとかで、時間をとって読んでみたい。いずれ。10年後でもいい。
ちょっと笑ったのは、恩田陸『チョコレートコスモス』の時に、大森さんが”恩田陸は最初から北島マヤだったんですよ!”と叫んでいたとこ。やっと恩田陸の正しいほめ方を見つけたって感じでおかしかったです。
前になにかで大森さんが話していた気がするんですが、”世の中にはいろんな人がいて、いろんなものの考え方があって。そう思うとどんな小説でもおもしろい。”との言葉が記憶に残ってて。確かに。でも。…まあいいや。病気になりたくないから、考えない。
プロバビリティ・ムーン
- プロバビリティ・ムーン
- ナンシー・クレス (著)
- 早川書房 (2008/11/7)
ハードSF三部作の一作目。早川が濃いイラストをやめてくれて、うれしい。一作目の内容は、異星人との交流が中心です。お花に囲まれた平和な惑星”ワールド”、そこで暮らす地球人似の”共有現実”という能力を持つ異星人。なにやら牧歌的な雰囲気で、まったり読んでました。
でも、最後の方の宇宙戦争で、ついていけなくなった。他の人のレビューを見てみたのですが、どうも量子論っぽいんですね。観測していないことにすればビームも宇宙船に当たらず通りぬけるなんて、すごい違和感。続きは読みますが、これはきついかも。
さよならピアノソナタ〈4〉
- さよならピアノソナタ〈4〉
- 杉井 光 (著)
- アスキー・メディアワークス(2008/12/5)
近頃、作者の作品が気になって読みまくってました。『さよならピアノソナタ〈4〉』(シリーズ完結)と『ばけらの!2』と『神様のメモ帳〈3〉』をたて続けに読み、あとは『さくらファミリア!』を読めば作品コンプリートになります。でも、さすがに”ドタバタ借金ラブコメディ☆”は読む気にならず。てか、いつのまにこんなに出版してたんですかね…。
アリの穴で読んでいた時から作者には器用貧乏な人(けど物書く姿勢はりっぱ)という印象を持ってまして、ラノベでデビューしてもそのうち一般に移りそうだから急いで読むこともないと思っていました。でも、この人、楽しそうにラノベ作家してるので、読まなきゃいけない気になってきた。
青春、ラブコメ、ネタ本、ファンタジーとかいろいろな作品を書いていて、それぞれの作品で文章の系統をかえてきてます。でも自分の目には、だいたいが宮本輝系のハートフル人情ドラマに見えるんですよね。図太く繊細なって感じで。不思議です。




