2009-01-05
- ラスト・スマイル―なぎさの媚薬〈7〉 / 重松 清(著)
- 小学館 (2008/12/5)
パターンを繰り返すシリーズではなかった。次回クライマックスっぽいです。哀しい伝説の娼婦、なぎさの正体に迫るという最終回になりそう。まさかホラーかミステリ的なオチがくる(かも?)とは思わなかった。でも、だんだん話がコアになってきたので、いいところでシリーズを締めてくれるのは、さすがだと思います。
2009-01-05
パターンを繰り返すシリーズではなかった。次回クライマックスっぽいです。哀しい伝説の娼婦、なぎさの正体に迫るという最終回になりそう。まさかホラーかミステリ的なオチがくる(かも?)とは思わなかった。でも、だんだん話がコアになってきたので、いいところでシリーズを締めてくれるのは、さすがだと思います。
2008-12-21
ここ最近お気に入りの官能小説シリーズ。五巻・六巻を読みました。謎の娼婦なぎざに出会って過去に戻り、アレやコレや…というお話。六巻は今までと少し違うパターンでした。作者の年代くらいの男性の願望だねって感じのシリーズですが、いい感じにお話と官能が組み合わされています。ちょっと切ない系なとこもいいのかも。
2008-12-14
光に速度があるのなら、いつも光の前にある暗闇はもっと速い、そんな考えを持つ自閉症ルウの物語。”21世紀のアルジャーノン”と帯にありましたが、感動を与えることを目的とした小説ではない、と思います。感動して泣くことは、楽しいんですよね、実際。この作品には感動はしなかった。読みながら、自分なりにいっぱいいっぱい考えていました。
時代は近未来。自閉症のルウは、社会と自分に折り合いをつけながら生活している。数学の才能を発揮してよい仕事を持ち、サークル活動にも参加し、恋もして。差別をうけて傷つくこともある。それでも、適切な言葉、適切な行動に気をつけながら、周囲と関わっている。そんなルウが、上司の横暴で自閉症治療の新薬被験者にさせられてしまう。努力して築いてきた今の自分が好きだ、でも”健常者”になれるなら……、ルウは悩む。
ルウの選択が正しかったのか、間違いだったのかは、分かりません。光の速度が進んだのなら、失った暗闇の速度も進んでいるのかもしれない。SFらしい問題提起なのかもしれません。
作者はミニタリーSFのシリーズを持っています。女船長が主人公の、あまり記憶に残らない平凡なシリーズで。この作品はまったく別人かと思うくらい、気合が違っているようにみえました。どうしても、書きたかったこと、なのでしょう。
2008-11-24
現代日本のトップクラスの作家たちが、それぞれのスタイルで源氏物語を一編ずつ描いた超豪華な連作。寡作のカリスマ作家松浦理英子までいて、どびっくりしました。
◇『帚木』 / 松浦 理英子
原文に忠実な訳(たぶん)。有無を言わせぬ気品に、堂々たる書きっぷり。迫力がありました。すばらしかったです。
◇『夕顔』 / 江國 香織
男と女の心理を現代風にアレンジ。原典と喧嘩してるようで、もったいなかった。
◇『若紫』 / 角田 光代
少女を買いにきた男と、売られる女の子。選ばれるんじゃない、選ばせるのだ。角田光代の世界です。作者のよい子的な強さが、とても好き。
◇『末摘花』 / 町田 康
真実の愛を求めるナルシスト源氏と紅鼻ベニーちゃんのお話。笑った、笑った。粘着ストーカー頭中将とか、ありだ!って思いました。なんかめちゃくちゃだけど、けっこうピンとくる解釈で、もっと読みたかったです。
◇『葵』 / 金原 ひとみ
のっけから便器がでてきて、ああ金原ひとみ。現代を舞台に、若い男女の出産までのエトセトラを描いた話。悪くはない短編だったけど、源氏物語とまったく関係ないような。
◇『須磨』 / 島田 雅彦
原文を誠実に現代語訳した感じ。男っぽい。